深刻化する海洋汚染問題の解決に向けたのれんが登場

のれんの知識近年、プラスチックごみによる海洋汚染問題が深刻化しています。
プラスチックは軽量・加工が容易・丈夫といった特徴があるため、ペットボトルやレジ袋など
様々な製品に利用されていますが、適切な処理がなされなかったために
海に流出するプラスチックごみは世界中で年間800万トンにも及びます。

2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えるという試算も出ていますが、
その影響は海洋の汚染だけにとどまりません。中でも微細な粒子として海中を漂う
マイクロプラスチックは、海洋生物の体内に取り込まれて蓄積されていくことで海洋生物だけでなく、
それを食べる人間にも悪影響が及ぶことが懸念されています。

このような背景から、近年では世界各国でプラスチックごみ削減に向けた取り組みが活発化しています。

日本国内でも積極的にプラスチックごみの削減に取り組む企業が増えていますが、
京都のれん株式会社もその中のひとつです。

京都のれんのエコな取り組み

京都のれん株式会社では、近年話題になっているSDGsの理念に賛同し、ペットボトル再生ポリエステル繊維を90%使用した
「サスティナブルハンプ暖簾」を製造販売しています。プラスチックごみの中でも最も多くの割合を占める
プラスチックを再利用した繊維が使われたのれんなので、海洋汚染問題の解決に貢献することが可能です。

サスティナブルハンプ暖簾の特徴とは?


サスティナブルハンプ暖簾は、単にペットボトルを再生した繊維が使われているだけでなく、
フルカラーの昇華転写印刷に対応しているという特徴があります。

昇華転写印刷は、熱を加えることで生地にインクを染み込ませる印刷方法で、昇華インクと呼ばれる
専用のインクを使って転写紙に印刷し、転写紙と生地を重ねて加熱しながら圧力をかけることで染色します。

昇華転写印刷は、生地にインクを浸透させる印刷方法なので、生地表面にインクが乗ったような違和感がありません。
加えて、印刷する工程で水を使わないため汚水が排出されることもありません。

サスティナブルハンプ暖簾は、昇華転写印刷でプリントされるため環境に優しいエコなのれんと言えるでしょう。

SDGsを意識したのれん

また、こちらはPETボトルリサイクル推進協議会の推奨製品となっており、
製作の際にPETボトルリサイクル推奨マークを入れることが可能です。

のれんは基本的に人目に付く場所に設置するため、PETボトルリサイクル推奨マークを入れることで、
環境に配慮していることを周囲にアピールすることができます。

なお、サスティナブルハンプ暖簾は売れ残って廃棄されては意味がないという思いから、
既製品は製作されておらずオリジナルのれんの製作のみ対応しています。